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■受賞者たちの心境は? 第148回芥川賞・直木賞会見レポート


 16日、第148回芥川賞・直木賞(日本文学振興会)の選考が行われ、芥川賞に黒田夏子氏『abさんご』(早稲田文学)、直木賞にに朝井リョウ氏『何者』(新潮社)と安部龍太郎氏の『等伯』(日本経済新聞出版社)が選ばれた。



 選考の会場となったのは、東京・築地の料亭「新喜楽」。はじめに芥川賞の結果が発表され、選考委員の堀江敏幸氏が講評をおこなった。

~芥川賞 黒田夏子『abさんご』~

 「今回の選考は議論としても非常に楽しく、濃密な時間だった」と振り返った堀江氏は、受賞した黒田夏子氏の『abさんご』について、「横書きを用いることで、ひらがなの暴力性があらわれ、(読者を)何度も文章の前に立ち止まらせる力のある、非常に洗練された美しい作品である」と評価し、話題となっていた最年長受賞者であることについては、「不思議と話題になることはなかった。作品についてはむしろみずみずしいという評価もあった」と語った。

 「(私の作品のように)他にもたくさんの隠れている作品を見つけられるきっかけになるのなら、それが私の役割なのかもしれないと思い、喜んでお受けいたしました。生きている間に見つけてくださって本当にありがとうございます」

 受賞会見で黒田夏子氏は笑顔まじりにこう語った。現在75歳の芥川賞史上最年長の受賞者。30代までは小説を各文学賞に応募していたが、自分の書きたいものを書いているうちに、いわゆる普通の小説のかたちに収まらず、以降は応募しなかったという。しかし、70歳を過ぎてから、多くの人に自分の作品を届けたいと思うようになり、小説の形式自体を問わない自由な雰囲気の「早稲田文学新人賞」に応募。選考委員の蓮實重彦氏の絶賛を受けて、受賞することとなった。

 『abさんご』は、横書きでひらがなを多用した文体が特徴的な作品。その独特な表現方法についての質問が記者会見では集中した。

 「縦書きというだけでなんとなく文学的なムードをもってしまうという現状について、それを振り払ってしまいたいという思いがありました。漢字も、言葉の意味そのものを限定していくように感じ、言葉の元の語源をさかのぼりながら、豊かな広がりをもつことのできる、ひらがなを多用するようになりました」と自らの文体について語った。

 「1作を10年かけてつくるような書き方で」何度も推敲を重ねて8、9年もの歳月をかけて1作品を作り続けてきたという。今後は、これまで書きためた作品についても発表していけるようにしていきたいと語った。

 続いて行われた直木賞の講評では、選考委員の北方謙三氏が登壇。朝井リョウ『何者』について、「(著者自身が)小説の方法論を理解しており、現代の青春小説として『果たして自分は何者か、何者にもなりえないのか』といった問題を真っ向から描ききった」と、高く評価した。一方、ベテラン作家の安部龍太郎氏の『等伯』については、綿密な取材ときちんとした考察の上で書かれた小説としての土台ができていると評価した上で、「(受賞後には)さらに大きく自分の世界を変えて活動していくだろう」と語った。


~直木賞 朝井リョウ『何者』~

 「デビューしたときから一瞬で忘れられてしまう存在になるんじゃないかなと、常に不安に思っていました。今回の受賞から、これから先も小説を書くことにしがみついていけるのかなと思っています。」

 平成生まれ初の直木賞受賞者である朝井リョウ氏は登壇すると若干緊張した面持ちでこう語った。現在、社会人一年目で、小説の執筆と並行しながら会社員として勤めている。受賞作の『何者』は若者たちの就職活動をテーマにした作品で、朝井氏は「わたしの中でも大切な本で、自分の決意がたくさん込められている」と語り、「そんな本が評価されたことはとてもうれしく、これからも作品から逃げないように頑張っていきたい。これからの夢は本を出し続けていくこと、一生作家を辞めないことです」と取材陣を前に表明した。


~直木賞 安部龍太郎『等伯』~

 もうひとりの受賞者である安部龍太郎氏は、現在57歳のベテラン作家。今回の受賞について「小説家として直木賞は、大きく遠い目標。思いがけなく賞をいただいたことを、ありがたく思っています」と心境を明かした。受賞作の『等伯』は、戦国時代の絵師長谷川等伯の生涯に迫った作品。10年近く前から構想しはじめ、等伯を書くことが決まって以降は5~6年に渡り執筆の準備をし続けていたという。

 「51歳で世に認められるまで不遇を耐え抜いてきた主人公の等伯にシンパシーを感じていました。僕自身が18歳で作家になろうと思った時に、『自分の人生はこのためにあるのだ』という決意をした経験もあり、等伯の自分の弱さを克服していく生き方に僕自身と重なるところもありました」と、自身の生涯と等伯を重ねあわせながら、執筆当時の心境を語った。今後は、「今問題になっている日中関係を自分の中で見直すために、大化の改新や遣唐使の留学などの頃の話を書きたい」と語った。



http://news.livedoor.com/article/detail/7324083/
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